UEFA欧州選手権（EURO・ユーロ）の歴史

UEFA欧州選手権（EURO・ユーロ）は欧州サッカー連盟（UEFA）が主催する国別の代表チームによる国際サッカー大会で、
1960年にフランスで第1回大会が開催されました。

UEFA欧州選手権（EURO・ユーロ）大会の特徴

概要

UEFA欧州選手権（EURO・ユーロ）は4年に1度開催され、FIFAワールドカップの開催年と重ならないように中間年に開催されています。

当時のフランス協会の事務局長であったアンリ・ドロネー氏が提唱して欧州（ヨーロッパ）ネイションズカップという名称で始まり、
1968年からは現在のUEFA欧州選手権（EURO・ユーロ）の呼称が用いられています。

優勝トロフィーは第1回大会の提唱者であるアンリ・ドロネー氏から名前を取り、
アンリ・ドロネー杯と名付けられています。

欧州（ヨーロッパ）ではFIFAワールドカップと並ぶ重要な大会と位置付けされていて、
参加する国や選手も力を入れて全世界から注目されている大会となっています。

今でこそ重要な大会という位置付けですが、
開催当初は欧州（ヨーロッパ）内でもあまり重視されておらず第1回大会ではイングランドを含むイギリス4協会やイタリア、ドイツなどの強豪国は参加しておりませんでした。

特にイングランドの参加しなかった理由は、
自国のサッカーが最強であり他の国と争う必要がない、国内リーグやカップ戦を優先させるためにイングランドサッカー協会（FA）が辞退したとも言われています。

イングランドの初参加は1968年の第3回大会となります。
UEFA欧州選手権（EURO・ユーロ）と名称を変え、参加国数も増加したこともあって注目が増していた中、
イングランドは満を持して初参加となりますしたが準決勝でユーゴスラビアに敗れてしまいました。

UEFA欧州選手権（EURO・ユーロ）は第1回大会と第2回大会は参加国数が少ないため予選は行われませんでしたが、
第3回大会からは31の国と地域が参加するまでに増えたことで予選を開催して勝ち抜いた国と地域が本選に参加する現在のレギュレーションに変更されました。

なお2024年に開催される第17回大会では53の国と地域が予選に参加しています。

参加国数

UEFA欧州選手権（EURO・ユーロ）の本選参加国数は第1回大会の4ヵ国から始まり、
2024年に開催される第17回大会では24ヵ国まで増加しております。

注目度が増していることやUEFA加盟国が増加していることもありますが、
近年ではFIFAワールドカップ同様に試合数の増加に伴う経済効果の面から参加国数が増えていっているという背景もあります。
2028年に開催予定の第18回大会では32ヵ国まで増加する見込みとなっています。

UEFA加盟国全体の半数以上が参加できるようになるため大会全体のクオリティーの低下や、
試合数の増加による選手のケガが懸念されています。

視聴者数

2021年に開催されたUEFA欧州選手権2020（EURO・ユーロ2020）第16回大会の全体の視聴者数は52億人で、
1試合あたりの平均視聴回数は1億回となっています。

特にイングランド対イタリアの決勝戦では3億2800万人が視聴していたと言われています。

優勝したイタリアでは人口約6000万人に対してEFA欧州選手権2020（EURO・ユーロ2020）の決勝戦では2000万人が視聴しており、
視聴率は83.5％を記録しています。

一方準優勝に終わったイングランドでも人口約5600万人に対してEFA欧州選手権2020（EURO・ユーロ2020）の決勝戦の視聴者数は3000万人で国民の1/2以上が視聴していた計算になります。
視聴率は準決勝で81.8%と言われているので決勝戦ではそれ以上になっていたことが予想されます。

UEFA欧州選手権（EURO・ユーロ）開催年と過去の優勝チーム

第16回大会は2020年開催の予定でしたが新型コロナウィルスの影響で2021年に開催されました。
また開催国はヨーロッパ11ヵ国となっております。