サッカー用語集:ハンドリング(ハンド)

ルール

日本では『ハンド』が一般的な呼称ですが、正式名称は『ハンドリング』となります。
また、海外では『ハンドボール』という呼び方をされていることが多いルールとなります。

ハンドリング(ハンド)とは

サッカーにおけるハンドリング(ハンド)とは、
フィールドプレイヤーが、またはゴールキーパーが自軍ゴールエリア外でインプレー中に手でボールを扱う反則です。

サッカーのルールの中では最も分かりやすいルールの一つですが、
どこからがハンドリング(ハンド)になるかは難しく、いつの時代でも判定を下す審判員は苦労しています。

まずどの体の部分がハンドリング(ハンド)の対象になるかというと、手と腕となります。
腕がどこからかというと、脇の下の最も奥の位置となります。
よって肩は対象外ですが、上腕は対象となります。

次にハンドリング(ハンド)の反則と判断されるのは故意に手でボールを扱ったかどうかになります。
この『故意』がどこからが故意でどこからが故意でないか、その時の状況や見る角度、どの時点で見るか、誰が見るかで変わっていくのが難しいポイントとなります。

日本サッカー協会(JFA)のHPには下記のように反則と判定される事例の記載があります。

・例えば手や腕をボールの方向に動かし、意図的に手や腕でボールに触れる。
・手や腕で体を不自然に大きくして、手や腕でボールに触れる。手や腕の位置が、その状況における競技者の体の動きによるものではなく、また、競技者の体の動きから正当ではないと判断された場合、競技者は、不自然に体を大きくしたとみなされる。競技者の手や腕がそのような位置にあったならば、手や腕にボールが当たりハンドの反則で罰せられるリスクがある。
・相手チームのゴールに次のように得点する。
 ・偶発的であっても、ゴールキーパーを含め、自分の手や腕から直接。
 ・偶発的であっても、ボールが自分の手や腕に触れた直後に。

JFA.jp:https://www.jfa.jp/laws/soccer/2023_24/

これらから読み取れることとして、
①手や腕に触れた直後に相手ゴールにボールが入った場合は、故意かどうかにかかわらずハンドリング(ハンド)の反則となる
②ゴールに直結しない場合は、故意または不自然な動作によってボールが手や腕に当たるとハンドリング(ハンド)の反則となる
→逆に言えば、バランス取るためや走る・ジャンプする一連の動作の中で手や腕にボールが当たってもハンドリング(ハンド)の反則にはならない。
となりそうです。

①は客観的事実で判断ができるのでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)側での判断ができそうですが、
②については主観的な判断が必要なためVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入した上で主審が最終判断となりそうです。

ハンドリング(ハンド)の歴史

サッカーの歴史の起源は所説ありますが、
サッカーの歴史はイングランドからではなかった!? 参照
街同士が祭りのイベントとして競い合っていたモップゲームを通じてFA(Football Association:サッカー協会)が1863年にイギリスロンドンで設立され、
ルールを決めるための会合の中で手を使うことが禁じられるルールの策定によりサッカーとラグビーが分離したことがハンドリング(ハンド)の歴史の起源となります。

その後ハンドリング(ハンド)の解釈の部分でのルール改定が何度かあり今に至ります。

ハンドリング(ハンド)に関連するルール

PKかどうかのジャッジに関わる、
・VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)
などがハンドリング(ハンド)に関連するルールとなっています。

用語集:VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)
で解説していますので、合わせてご覧になって下さい。

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