サッカーの歴史の起源については、実は明確にはわかっていないようです。
ここでは有力な4つの説を紹介します。
古代ギリシャ説
紀元前3世紀から紀元前2世紀頃の古代ギリシャでは、『Ἐπίσκυρος(エピスキュロス)』と呼ばれる球技が行われていました。このゲームは蹴り合うことでボールを動かし、チーム同士で競い合うものでした。
ゴールという形のものはなく、相手陣地にボールを運ぶことができれば得点となります。
古代ギリシャの彫刻や壁画には、このような球技を描いたものが残っており、当時のスポーツ文化の一部を伝えています。
古代中国説
紀元前3世紀頃の古代中国でも、類似した『蹴鞠(けまり・しゅくきく)』と呼ばれる球技が行われていました。このゲームは蹴ったボールを相手のゴールに入れる競技です。
ボールを蹴って相手のゴールに入れる、という意味では『Ἐπίσκυρος(エピスキュロス)』より現代のサッカーに近い競技であったと言えます。
蹴鞠は兵士の軍事訓練として用いられていたと言われています。
中世イギリス(イングランド)説
8世紀頃の中世イングランドでは戦争で勝利すると、兵士たちが敵の首を切り落として蹴って遊んでいた・勝利を祝っていたという風習がありました。
それが祭りで街同士が競い合う形(モッブゲーム)になりその後学校でも行われるようになって、
バラバラであったルールを統一するために1863年10月26日のロンドンで『FA(Football Association:サッカー協会)』が設立され、現代のサッカーに繋がっていきます。
世界で最初に作られた協会のため頭に何も付かない『FA(Football Association:サッカー協会)』となり、現代サッカーの歴史の起源と言われています。
※日本の場合は『JFA(Japan Football Association:日本サッカー協会)』、ドイツの場合は『DFB(Deutscher Fußball Bund:ドイツサッカー連盟)』と、
頭にその国を表す単語が付きます。
中世イタリア説
8世紀以前の中世イタリアでは宮廷の門の前でボールを蹴りあい、お金を掛ける『Calcio(カルチョ)』が行われていました。
格闘技の要素も含まれていたため、とても激しい戦いであったと言われています。
今でもイタリアではサッカーのことを『Calcio(カルチョ)』と呼んでいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
サッカーの歴史の起源は明確にはわかっていませんが、いずれにせよ数千年前から世界各地でボールを蹴る競技は各地で行われており、
それが1863年のイギリスロンドンで『FA』(Football Association:サッカー協会)という形でルールが統一され現代サッカーに繋がっている、
ということは言えそうです。
コメント