2024年6月15日ドイツのミュンへンで開幕するUEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)。
FIFAワールドカップに次いで注目度が高いUEFA欧州選手権(EURO・ユーロ)となるため過去の大会では様々なドラマや名場面にヨーロッパだけでなく、世界中のサッカーファンを熱狂の渦に巻き込んできました。
2021年に開催された前回大会UEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)では新型コロナウィルスの影響で入場制限がある中での開催であったため、
満員のスタジアムでの開催は8年ぶりとなり大いに盛り上がることは間違いありません。
ここではそんなUEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)の見どころ7選をまとめてみました。
ドイツ代表 40年振りの地元開催での優勝なるか
過去のUEFA欧州選手権(EURO・ユーロ)ではスペイン代表と並んで最多タイの優勝回数3回、
FIFAワールドカップではブラジル代表の5回に継ぎ4回優勝しているドイツ代表。
国際大会で最もトロフィーを掲げている国のドイツ代表ですが、
2022年FIFAワールドカップ カタール大会では初戦で日本代表に敗れ2大会連続のグループリーグ敗退し、
前回大会UEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)でも決勝トーナメント1回戦敗退と近年期待を裏切り続けている結果になってしまっています。
そんなドイツ代表ですが、
2023年9月ホームで再び日本代表に敗れてハンジ・フリック監督が解任され、その後ユリアン・ナーゲルスマンが就任すると強豪フランス代表に2対1と競り勝ち、続くアメリカ代表にも勝利し連勝スタートとなりましたが、
その後は1分2敗と苦しい戦いが続いています。
そんな中2022年FIFAワールドカップ カタール大会を最後に代表引退していた頼れる経験豊富なトニー・クロースが2023年2月に代表復帰を発表しました。
マンチェスター・シティであらゆるタイトルを獲得したイルカイ・ギュンドアン、長くドイツ代表とバイエルン・ミュンヘンで活躍し続けるヨシュア・キミッヒやトーマス・ミュラーなどベテラン勢や
レバークーゼンの大躍進をけん引する20歳のフロリアン・ヴィルツなどの若手の台頭もあり、
世界的に活躍している選手も多いだけに2014年FIFAワールドカップ ブラジル大会の数少ない優勝メンバーのトニークロースが加わって、
地元開催による地の利を生かせればUEFA欧州選手権1996(EURO・ユーロ1996)イングランド大会以来4回目の優勝を目指すこともできるはずです。
開催国の勝ち上がりは大会全体の盛り上がりに繋がっていきますので、
ドイツ代表の戦いには期待しましょう。
フランス代表 大本命な中で目指す優勝
前回大会のUEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)ではまさかの決勝トーナメント1回戦でスイス代表にPK戦で敗れてしまったフランス代表ですが、
見事圧倒的な強さを見せつけ優勝カップを掲げた2018FIFAワールドカップ ロシア大会はもちろん、2022FIFAワールドカップ カタール大会では激闘の末決勝でアルゼンチン代表に敗れてしまいましたが決勝まで勝ち残り、
UEFA欧州選手権2016(EURO・ユーロ2016)でも延長戦でポルトガル代表に敗れましたがこれまた準優勝という成績を残しました。
近年の主要な国際大会で最も良い結果を出している国の1つのフランス代表はUEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)でも優勝候補と言えそうです。
2022FIFAワールドカップ カタール大会でボールを持つたびにアルゼンチン代表・サポーターを恐怖を与え、会場の雰囲気を変えた26歳で本大会を迎えるキリアン・ムバッペは筆頭に、
自由に動き回り攻撃のタクトを振るうアントワーヌ・グリーズマン、
スペインの名門レアル・マドリーの中盤を支え今後10年は安泰と言われるエドゥアルド・カマビンガとオーレリアン・チュアメニ、
イングランドプレミアリーグの毎年優勝争いをしているリバプールのイブラヒマ・コナテとアーセナルのウィリアン・サリバなど、
世界のトップレベルの選手を各ポジションに揃え選手層も厚いままうまく世代交代も進めていることでしばらくはフランス代表は優勝を狙える時代が続きそうです。
UEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)でどこまで勝ち上がることができるか注目しましょう。
ダークホースとなる代表チームはどこだ!?
2022FIFAワールドカップ カタール大会ベスト4のモロッコ代表、UEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)大会ベスト4のデンマーク代表、2018FIFAワールドカップ ロシア大会ベスト8のロシア代表など、
各大会思わぬチームの躍進は見ているものを惹きつけ、大会全体を盛り上げる一つの要素になっています。
UEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)でもそんなダークホースの登場が期待できます。
UEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)のデンマーク代表の躍進はこちら
UEFA欧州選手権(EURO・ユーロ)に帰ってくる デンマーク代表クリスチャン・エリクセン
2021年6月12日UEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)のグループA第1戦の対フィンランド戦の試合中に突然倒れてしまったクリスティアン・エリクセン。
その後病院に搬送され一時は心肺停止状態になるも順調に回復し、
8か月後の2022年2月26日イングランドプレミアリーグのブレントフォードで公式戦のピッチに戻ってきました。
プレミアリーグのピッチに戻ってきたクリスティアン・エリクセンは、
その1か月後の2022年3月26日のオランダ代表との国際親善マッチで代表復帰も果たします。
後半開始から途中出場すると、なんと2分後にはファーストタッチでゴールも決めています。
そんなデンマーク代表はUEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)の出場を決めていますので、
クリスティアン・エリクセンがUEFA欧州選手権(EURO・ユーロ)の舞台に戻ってくることができるか、
さらに前回大会ベスト4の大躍進の再来を期待されているデンマーク代表には注目です。
UEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)のデンマーク代表の躍進はこちら
どこまで記録を伸ばし続けるか ポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウド
UEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)、2022FIFAワールドカップ カタール大会と、
何度か国際主要大会で最後の勇志とも思われていたポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウドですが、
UEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)でもまだ活躍が見られるかもしれません。
39歳で本大会を迎えますが、
UEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)予選では10試合で9ゴールとまだまだゴールマシン振りが健在であることを見せ付けました。
UEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)も出場となると、
UEFA欧州選手権2004(EURO・ユーロ2004)からの6大会連続出場となり元スペイン代表GKイケル・カシージャスを抜いて単独トップの記録となります。
また、
UEFA欧州選手権(EURO・ユーロ)本選の出場試合数25や本選での得点数14、
国際試合出場数205と国際試合得点数128(2024年2月現在)、
は自身が持つ記録の更新となり、
大会得点となればこれまた自身が持つUEFA欧州選手権(EURO・ユーロ)得点王の記録を更新する3回目となります。
2022年12月にサウジアラビアのアル・ナスルへ移籍してからもゴールを量産し、
リーグ戦得点王争いをしています。
他にも記録を挙げたらきりがない程サッカー界の様々な歴代記録を更新し続ける生ける伝説クリスティアーノ・ロナウド。
どこまで記録を更新するかにも注目です。
UEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)でクリスティアーノ・ロナウドが更新した記録はこちら
前回大会に続け ベテラン選手の活躍
前回大会UEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)で活躍光ったベテラン勢、
UEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)でも多くのベテラン選手が出場するため活躍に期待したいですね。
近年医療や食生活の発達、サッカー界の構造化などで選手の寿命が長くったこともあり、
各国のリーグ戦ではベテラン選手の活躍が多くなっています。
新型コロナウィルスの影響で増えた交代枠5人のルールが継続されていることも要因の一つかもしれません。
UEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)優勝メンバーのイタリア代表ジョルジーニョ、準優勝メンバーのイングランド代表からはカイル・ウォーカーやジョーダン・ヘンダーソン、優勝候補筆頭のフランス代表からはアントワーヌ・グリーズマン。
ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド、クロアチア代表のルカ・モドリッチ、ドイツ代表のトニー・クロースやイルカイ・ギュンドアン、オランダ代表デイリー・ブリントなど、
優勝候補のチームにも長年クラブチームや代表チームで活躍している34歳超えのベテラン選手達がずらりと並びます。
中堅国からは、
前回大会で大活躍したスイス代表ヤン・ゾマーやデンマーク代表カスパー・シュマイケル。
セルビア代表ドゥシャン・タディッチ、オーストリア代表マルコ・アルナウトビッチ、スロバキア代表ユライ・クツカなど、
各国に活躍が期待できる選手たちが出場する可能性が高くなっています。
最後の国際主要大会になる選手もいるので、
UEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)本選でのベテラン選手の活躍は目に焼き付けておきましょう。
UEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)でのベテラン勢の活躍はこちら
ペドリに続け 10代選手の活躍
長くサッカーも見ているファンたちはベテラン選手の活躍に期待してしまいますが、
やはりいつの時代も若い世代の選手たちの躍動は見ていてワクワクしますし、これから先も長年活躍していく可能性があるため目を付けておきたいものです。
前回大会UEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)の若手最優秀選手は当時18歳であったスペイン代表のペドリが獲得しており、
その他にも現在各国クラブチームで大活躍しているイングランド代表ブカヨ・サカやドイツ代表ジャマル・ムシアラやベルギー代表ジェレミー・ドクなど多くの10代の選手たちが活躍していました。
UEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)大会に10代で出場する可能性がある選手としては、
フランス代表ウォーレン・ザイール=エメリやイングランド代表リコ・ルイス、ポルトガル代表ジョアン・ネベス、スペイン代表のラミン・ヤマル、トルコ代表ケナン・ユルドゥズとアルダ・ギュレルなど、
すでに各国リーグ戦で活躍している10代の若手選手の出場と活躍が期待されます。
10代ではないですが、UEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)大会の活躍が期待できる20代前半の選手達も多く、
イングランド代表が勝ち進めば大会得点王や最優秀選手も狙えるイングランド代表ジェード・ベリンガムやドイツ代表のフロリアン・ビルツを筆頭に、
イタリア代表のケナン・ユルドゥズ、ポルトガル代表のアントニオ・シウヴァ、オランダ代表シャビ・シモンズなどは20代前半で大会を迎える期待の若手選手たちとなっています。
お気に入りの若手選手を見つけるのもサッカーの楽しみ方の一つですよね。
番外編.どこで放送される?いつ決まる??
UEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)大会開催が近付いてきておりサッカーファンの熱も上がって来てきていますが、
地上波やオンライン配信含めてまだ本大会の放送が2024年3月現在ではどこであるかが決まっていません。
UEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)予選はDAZNが配信していましたが本大会の配信はまだ未確定のようです。
引き続きDAZNで配信されるのではという期待が多く、UEFA欧州選手権2020(EURO・ユーロ2020)大会はWOWOWでの放送でしたので今大会もWOWOWで放送されることも期待されています。
いずれにせよ2022FIFAワールドカップ カタール大会では開幕戦の1か月前にABEMAでの全試合生配信が決まったり、
近年の各配信サービスの値上げや2026FIFAワールドカップ 北中米大会アジア2次予選シリア戦がどこでも放送されなかったことや、2024アジアカップ カタール大会での地上波放送が限定されていたりと、
何かと放映権料の高騰が話題になっています。
放映権料の問題は代表戦だけでなくヨーロッパ各国のリーグ戦でも同様に起こっており、
シーズンごとに頻繁に配信サービスが変わったり、リーグ戦開始後に決まる、途中から配信加わるなど起きているのでUEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)だけでなく、今後のサッカー界の話題の一つにはなっていきそうです。
もしかするとUEFA欧州選手権2024(EURO・ユーロ2024)がどこでも放送されないということがあるかもしれませんが、
どこかから発表があるまで大会直前まで首を長くして待っていましょう。
※同時期に開催されるコパ・アメリカ2024(南米選手権2024)も2024年3月時点では放送が決まっていません。
コメント