サッカー用語集:イエローカード

ルール

イエローカードとは

サッカーにおけるイエローカードとは、審判が選手やスタッフに対して警告を提示する際に用いられるカードのことです。

同じ試合中にイエローカードを2枚提示されると退場を意味するレッドカードが提示され、
試合から退場しなければならなくなります。

イエローカードが提示される対象は、
ピッチでプレーしている選手だけでなくベンチメンバーや監督、スタッフも対象の範囲となります。

また、イエローカードは副審も所持していますが提示することはできず、
あくまで主審のイエローカードの予備として所持しています。

イエローカードの対象となるプレー

イエローカードの対象となるプレーは主に非紳士的が行為となります。

日本サッカー協会(JFA)のHPには下記のように記載されています。

競技者は、次の場合、警告される。
・プレーの再開を遅らせる。
・言葉または行動により異議を示す。
・主審の承認を得ず、競技のフィールドに入る、復帰する、または意図的に競技のフィールドから離れる。
・ドロップボール、コーナーキック、フリーキックまたはスローインでプレーが再開されるときに規定の距離を守らない。
・繰り返し反則する(「繰り返し」の定義に明確な回数や反則のパターンは、ない)。
・反スポーツ的行為を行う。
・レフェリーレビューエリア(RRA)に入る。
・(主審がレビューのために用いる)TVシグナルを過度に示す。
交代要員または交代して退いた競技者は、次の場合、警告される。
・プレーの再開を遅らせる。
・言葉または行動により異議を示す。
・主審の承認を得ず、競技のフィールドに入る、または復帰する。
・反スポーツ的行為を行う。
・レフェリーレビューエリア(RRA)に入る。
・(主審がレビューのために用いる)TVシグナルを過度に示す。

JFA.jp:https://www.jfa.jp/laws/soccer/2022_23/

つまり、プレーが危険がどうかや過度な強度などはイエローカードの判定の基準にはならず、
相手を傷つけないようにスポーツ的な行為を行っているかどうか、反則行為を繰り替えし行っていないか、
が多くみられるイエローカードが提示される際の判断の基準となります。

またゴール後の喜び方にも過度になるとイエローカードの対象となります。
日本サッカー協会(JFA)のHPには『得点の喜び』と追う項目で下記の記載があります。

競技者は、得点をしたときに喜ぶことはできるが、その表現は、過度になってはならない。
あらかじめ演出されたパフォーマンスは、勧められず、時間をかけ過ぎてはならない。
得点の喜びのために競技のフィールドを離れることは、警告の反則ではない。しかし、競技者は、できるだけ早く競技のフィールドに戻るべきである。
次の場合、競技者は、得点が認められなかったとしても警告されなければならない。
・安全や警備に問題が生じるような方法で、ピッチ外周フェンスによじ登る、または観客に近づく。
・挑発する、嘲笑する、または相手の感情を刺激するように行動する。
・マスクや同様のものを顔や頭に被る。
・シャツを脱ぐ、シャツを頭に被る。

JFA.jp:https://www.jfa.jp/laws/soccer/2022_23/

イエローカードの歴史

イエローカードの歴史は1960年代に現代サッカー発祥の地イングランドで生まれます。

サッカーの試合中における警告や退場は以前より存在していましたが、
イエローカードやレッドカードができるまでは口頭によって行われていました。

国内のリーグ戦や同言語が通じる同士の国際試合であれば口頭でも通じていましたが、
言語が異なる代表間での国際親善試合などでは審判による退場や警告が命じられても言葉が理解できずそのままプレーを続行するというケースが数多くありました。

1966年FIFAワールドカップイングランド大会で顕著にそれが起こり、
同大会で審判を務めていたイングランドのケネス・アストンが荒れた試合の後の帰宅中の車の中で解決策を考えている中、
信号機を見て色が付いたカードを提示すれば言語が通じない選手でも理解ができ、かつ周りの選手や観客にも明確に伝えることができることに気が付いたことで、
イエローカードとレッドカードが発案されました。

国際試合で初めてイエローカードとレッドカード
が導入されたのは1968年のオリンピックメキシ
コ大会でした。
その2年後には1970年FIFAワールドカップメキシ
コ大会でも採用され、
さらに同時カラーテレビが普及していた時代で
あったことも関連し、色を認識できるイエロー
カードとレッドカードが世界中に広まっていきま
した。

著作者:freepik

イエローカードに関連するルール

・レッドカード
・ブルーカード
などがイエローカードに関連するルールとなっています。

用語集:レッドカード
用語集:ブルーカード
でそれぞれ解説していますので、合わせてご覧になって下さい。

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